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トランペットのヘコミ修理

  • 道津 和実
  • 2021年6月12日
  • 読了時間: 2分


梅雨時期に入りじめじめした日が続きますね。


私の家の近くは緑も多いので、この時期は湿気の他にも雑草やら虫やらと関西に居た頃にはあまり関係ないと思ってた事をやる機会が増え、日々新しい刺激を堪能しております。(と言っても子供のころは田舎暮らしでしたから「新しい」というより「懐かしい」が適切かもしれませんが)






さて、今回はトランペットのヘコミ直しを行いましたのでご紹介いたします。


まずは修理前の写真


左から、2番抜差し頭・ベル・マウスパイプ・1番抜差し枝管です。



修理の際、作業前もしくは作業中には、よくヘコミの状態等からその時の衝撃の強さや状況を推測しながら作業してます。


たとえば、2番抜差し頭のヘコミはカニ目(U字の先にある金属)の根元がへこんでなかったので、楽器ごとじゃなくて抜差し管のみで落としたりぶつけたりしてできたヘコミかな?

ベルは波打ったようなシワが1周ではなく部分的にあるし、ベルのフチも曲がってるからベルをぶつけたか落としたかした時に衝撃がフチだけじゃ耐えれなくて歪んでできたものかな? 等々




推測するのはあまり必要ない事と感じるかもしれませんが、状態によってはヘコミが生じた際の衝撃が可動部まで影響していることもありますので、修理の手順も変わったりします。


また、修理の際ヘコミの箇所によってある程度使用する芯金も決まっているのですが、ヘコミが生じた際の状況が詳しく分かることでより的確な芯金選びや手順で修理することもできると思ってます。




そして修理後の写真がこちら


ヘコミは気付かずいつの間にかという事もあるでしょうが、自然にできるものではないので、そこには何かしらの原因がきっとあるはずです。


もし気付かずにできていたヘコミを発見したら、使用時の状況(吹いてないときの楽器の置き方や周辺の小物など)や保管時のケース内の状態などを1度見直してみるといいかもしれません。


また、ヘコミができた時、その時の状況を伝えるのは非常に言いにくいものとは思います。


ですが、楽器をより早く綺麗に修理する手掛かりにもなりますので、勇気を出して教えていただけると嬉しいです。



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