全国各地で徐々に桜の開花が報告され、外が華やかな季節になってきましたね(^^)🌸
本日は、工具をひとつ作成したのでご紹介です!
これはYAMAHAのトロンボーンやチューバのロータリーのガタ取り調整に使う工具です。
真鍮で作ったのでメーカーの物に比べると消耗は早いと思いますが、その分楽器には優しいはず・・・
グリップに何か欲しかったので手元にあったコルクを巻いてみたのですが、見てると何だかドネルケバブを連想してしまいケバブが食べたくなってきたのは私だけでしょうか?←たぶん私だけ
ロータリーの金属は、長年使用すると金属が磨耗しケーシングとロータリー軸部分の隙間が大きくなっていきます。
隙間が大きくなると、オイルが切れてきた際にロータリーを動かしたときカチャカチャと雑音がします。
さらに症状が進むとオイルを注油しても雑音が治らなかったり、状態によっては演奏時にロータリーとケーシングの間で共振し「ジー」や「ビー」といった雑音が出ることもあります。
YAMAHAのトロンボーンやチューバのロータリーにはこの隙間を調整するためのブッシュがケーシング側についており、今回作った工具はこのブッシュを動かしてロータリーのガタ取り調整を行う為の工具です。
※ガタ取りを行った後、ロータリーの可動調整も必要になります
隙間を調整することで楽器の気密性が向上し、演奏時の安定感も違ってくるはずです。
ロータリーが可動する上で隙間は最低限必要ですので、システム上オイル切れなどの原因により早い段階から雑音がする個体もございます。
雑音が大きく気になる際はまず注油をしてみましょう!
オイルには、動きをスムーズにする意図だけでなく、可動時の雑音を防ぐクッションの役割や楽器の気密性をより高める意図もあると私は思います。
「普段注油をあまり行わない方で基礎練習やアップを長くとらないとコンディションが整わない」という方は、もしかするとロータリー内のオイルが切れており、演奏する中で水分がロータリーに溜まる事で楽器のコンディションが整えられている可能性があります。
ぜひ一度、演奏前の注油をお試しください!練習効率の向上に繋がるかもしれません。
また水分は楽器の劣化を早める原因にもなりますので、楽器の為にもぜひこまめな注油をお願いします。
工具の紹介からなぜかオイルの話を少ししてしまいました(^^;
今回はYAMAHAのトロンボーンとチューバに使う工具の紹介でしたが、この工具を使っての調整以外にも調整の方法はございます。
ホルンや他メーカーのロータリーのガタ取り調整ももちろん調整可能です。
ロータリーの雑音や動きが気になる方はぜひご相談ください。
雑音が気にならない方も、こまめな注油や定期的なメンテナンスで症状を未然に防ぎ、少しでも長く快適にご使用いただければと思います。
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